水まわりトラブル別の対処方法 洗濯機まわりのトラブル

洗濯機の排水が逆流して洗面所が水浸しに…原因と応急処置を全部まとめた【ヒカリモード】

要約

夜中に洗濯機の排水タイミングで洗面所の床が水浸しになった。原因は排水ホースの部分詰まりと排水トラップの劣化が重なった逆流。市販の洗浄剤やラバーカップでは解消できず、水道局指定工事店に依頼。作業時間約1時間・費用は部品代込みで2万4千円ほどで解決した。

夜中に気づいた異変——最初は原因すらわからなかった

去年の11月、仕事から帰宅したのが夜22時を過ぎていた。洗濯物が溜まっていたので、そのまま洗濯機を回して先にシャワーを浴びようと洗面所に向かったとき、床がひんやりと濡れているのに気づいた。

住んでいるのは福岡市内の築18年のマンション。2LDKの一室で、洗濯機置き場と洗面台が同じ空間にある、よくあるタイプの間取りだ。洗面台の下あたりから水が広がっているように見えたので、最初は洗面台の蛇口か排水管から水漏れしているのだと思っていた。

しかしよく確認してみると、洗面台まわりには特に濡れた形跡がない。水の広がりは洗濯機の排水口付近を中心にしていた。ちょうどそのタイミングで洗濯機が排水工程に入ったらしく、ゴボゴボという音がして、排水口のまわりからじわじわと水があふれてくるのが見えた。

排水が逆流している——そう理解したのはそのときだった。

症状が悪化していく様子と、最初に試したこと

とにかく洗濯機を止めた。床に広がった水はバスタオルで拭き取り、被害がそれ以上広がらないようにした。脱衣所のドアの外まで水が流れていたので、タオルを数枚並べて堰き止めるような形にした。

翌朝、落ち着いて状況を確認した。排水ホースを洗濯機から外して中を覗いてみると、ホース内壁に黒ずんだ汚れが付着しているのはわかったが、完全に詰まっているわけではなく水は通る状態だった。「これが原因かもしれない」と思い、まず市販の配管洗浄剤を試してみた。液体タイプの塩素系洗浄剤で、ドラッグストアで購入したものだ。

ホースに直接流し込んで30分ほど放置し、水で流した。見た目の汚れは多少落ちたように感じたが、確認のためもう一度洗濯機を回したところ、やはり排水口から水があふれてくる。症状は変わらなかった。

次にラバーカップ(ゴム製の吸引器具)を使ってみた。洗面所の排水口に押し当てて何度か吸引・加圧を繰り返したが、目立ったものは出てこなかった。排水口の蓋を外してトラップ部分を取り出して洗浄もしてみたが、石鹸カスや髪の毛が少し取れた程度で、逆流の症状は改善しなかった。

この時点で「自分でできる範囲は超えている」と判断した。ホース内部の詰まりにしても、排水管の奥の状態にしても、目視で確認できていない部分が多すぎた。

業者に連絡した経緯と、選び方で気をつけたこと

深夜ではなく翌日の午前中だったので、まずマンションの管理会社に連絡した。ただ、管理会社の提携業者は「翌々日以降でないと対応できない」とのことで、仕事のスケジュールと合わなかった。

自分で業者を探すことにしたが、ネット検索で上位に出てくる業者はいくつかあって、料金体系がわかりにくいところも多かった。「出張費無料」と書いてあっても、作業費・部品代・深夜料金などで後から加算されるケースがあると聞いていたので、電話で事前にいくつか確認した。

  • 見積もりを出してもらえるか(作業前に金額を提示してもらえるか)
  • 追加料金が発生する場合、どのタイミングで説明してもらえるか
  • 到着までの目安時間
  • 水道局指定工事店かどうか

水道局指定工事店というのは、各自治体の水道局が指定した業者で、給排水設備の工事について一定の基準を満たしていることの証明になる。すべての作業がこの資格で保証されるわけではないが、業者を選ぶ際の一つの目安にはなる。問い合わせた業者のうち、この確認に対してはっきり「はい」と答えてくれたところに依頼することにした。

電話から約2時間後に来てもらえた。

業者の診断と判明した原因

作業員の方が最初に確認したのは、排水ホースの接続状況と排水口のトラップ部分だった。ホースを外して排水管の入り口にカメラを差し込んで確認する、という大がかりなことはせず、まず目視と簡易的な流水テストで状況を絞り込んでいくやり方だった。

結果として確認されたのは、次の2点だった。

  • 排水ホース内部に油脂や繊維くずが堆積しており、排水の流れが著しく悪くなっていた(完全閉塞ではなく、流れが細くなっている状態)
  • 洗面所の排水トラップのパッキンが劣化しており、封水機能が低下していた

作業員の方の説明によると、排水ホースの流れが悪くなっているだけなら逆流にはなりにくいが、排水トラップの状態が悪いと、流れきれない水がトラップ側に押し返されて床に出てきやすくなるとのことだった。今回は両方の問題が重なったことで逆流が起きたというのが業者の見立てだった。

私の推測では、洗濯機を夜間に使う頻度が高かったことや、排水ホースを長期間交換していなかったことが積み重なって、今回のタイミングで症状が出たのではないかと思っている。ただしこれはあくまで推測で、業者からそこまでの説明があったわけではない。

実際の作業内容と費用

作業は主に3つだった。

  • 排水ホースの高圧洗浄(ホース内部の汚れを除去)
  • 排水口から排水管上部にかけての洗浄
  • 排水トラップのパッキン交換

作業時間は全部で約1時間。パッキンは手持ちの部品が合ったのでその場で交換してもらえた。

作業内容 費用(税込)
排水管・ホース高圧洗浄 14,300円
排水トラップ パッキン交換(部品代含む) 6,600円
出張費 3,300円
合計 24,200円

作業後、試験的に洗濯機を排水工程だけ動かしてもらったが、逆流は起きなかった。排水もスムーズで、ゴボゴボという音も消えていた。

やってはいけない対処・悪化につながる行為

自分で試したことや、作業員の方から聞いた話をもとに、やらない方がいいことをまとめておく。

強アルカリ系の洗浄剤を大量に使う

市販の配管洗浄剤は適切に使えば効果があるが、詰まりの原因が脂肪分や有機物ではなく、固形の異物や劣化したパッキンの破片などである場合は効果が出ない。さらに、排水管の素材によっては内部を傷める可能性もあると作業員の方から聞いた。「とりあえず入れておけば改善するだろう」という使い方は避けた方がよいと思う。

逆流中に洗濯機を動かし続ける

私は気づいた時点ですぐに洗濯機を止めたが、そのまま動かし続けていたら、床への浸水量がさらに増えていた。隣接する部屋や階下への被害につながるリスクもある。逆流に気づいたらまず洗濯機を止めることが先決だ。

排水ホースを無理に引き抜く・分解する

詰まりを取り除こうとして排水ホースを強引に引き抜くと、接続部分を傷めたり、排水管側のソケットが破損したりすることがある。着脱は洗濯機のメーカー説明書の手順に従った方が安全だ。

ラバーカップを排水管の奥に強く押し込む

今回は効果がなかっただけだが、トラップが劣化した状態で強く吸引・加圧を繰り返すと、接続部分に余計な負荷をかけることもある。簡単な試みとして使う分には問題ないが、何度やっても変化がないなら早めに切り上げた方がよい。

この経験から見直したこと

作業後に業者の方から「排水ホースは2〜3年を目安に交換した方がいい」という話を聞いた。今まで一度も交換したことがなかったので、入居してから数年分の汚れが蓄積していたことになる。

また、洗濯槽の洗浄は定期的にしていたが、排水ホースや排水口まわりの洗浄には意識が向いていなかった。排水トラップのパッキンについても、経年劣化があることを今回初めて認識した。看護師として衛生管理には気を使っているつもりだったが、設備のメンテナンスはまた別の話だと実感した。

夜間に洗濯機を回す習慣がある方は、特に排水音の変化(ゴボゴボ音が増えた、排水に時間がかかるようになったなど)に気をつけておくと、今回のような状況を事前に防ぎやすくなるかもしれない。

FAQ

Q. 洗濯機の排水が逆流したとき、管理会社と業者どちらに先に連絡すべきですか?

賃貸の場合は管理会社への連絡が原則です。ただし対応が遅い場合や緊急性が高い場合は、管理会社に連絡したうえで自分で業者を手配するか、管理会社に業者手配を急いでもらうよう交渉するのが現実的な対処になります。費用負担の問題もあるため、業者に依頼する前に管理会社への確認を怠らないようにしましょう。

Q. 排水トラップのパッキン交換は自分でできますか?

排水口のタイプによっては市販のパッキンと交換できるケースもあります。ただし、合わないサイズを無理に使うと逆に隙間ができたり、取り外した際に別の部品を傷めたりすることもあります。作業に自信がない場合や、構造が複雑な場合は業者に確認してもらいましょう。

※本記事は、提携業者様からご提供いただいたエピソードをもとに、個人が特定できないよう当サイト独自に脚色を加えています。
類似のケースであっても、状況や地域に応じて対処方法や金額が異なる場合があります。

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