要約
地震の揺れで屋外の水道管継ぎ手が外れ、敷地内で水が噴き出している場合は、まず水道メーターのそばにある元栓を閉めて止水することが最初の一手です。その後、水道局指定工事店に連絡して配管の再接続・補修を依頼します。費用の目安は継ぎ手の補修のみであれば1〜3万円程度ですが、地中配管の損傷具合によっては5万円以上になるケースもあります。
庭が水浸し、メーターが回り続けている――まず状況を整理する
揺れが収まってほっとした矢先、庭の地面が水浸しになっていることに気づいた。水道メーターを見ると、針が勢いよく回り続けている。このような状況では、屋外の給水管または継ぎ手部分が地震の衝撃で外れている可能性が高いです。
屋外の配管は地中に埋まっていることが多いため、どこから水が出ているのかすぐには分かりにくいこともあります。地面がぐっしょりと濡れている範囲を目で追うと、噴き出し箇所のおおよその位置が把握できる場合があります。ただし、焦って掘り起こしたりする必要はありません。まずは水を止めることだけに集中してください。
最初にやること
被害を最小限にとどめるために、最初に水道の元栓を閉めましょう。
元栓の場所と閉め方
- 水道メーターボックスは、道路と敷地の境界付近の地面に埋まっていることがほとんどです。「量水器」と書かれたふたが目印になります。
- ふたを開けると、メーターの横にバルブ(止水栓)があります。
- バルブを時計回りに回すと閉まります。工具なしで回せるタイプと、マイナスドライバーや専用キーが必要なタイプがあります。
- 元栓を閉めた後、メーターの針が止まれば、それ以上の漏水は防げています。
元栓を閉めると、屋内の水道も使えなくなります。飲料水や生活用水として使えるよう、バケツやペットボトルに水をためておくとよいでしょう。元栓を閉める前に、できる範囲で水を確保しておいてください。
やってはいけない対処・悪化につながる行為
以下の点には注意してください。
- 外れた継ぎ手を素手で無理につなごうとする:水圧がかかった状態での接続作業は危険です。手を切ったり、管をさらに破損させたりする恐れがあります。元栓を閉めてから作業することが前提ですが、それでも専門的な知識のない状態での配管接続はおすすめできません。
- ビニールテープやタオルで応急処置をして元栓を開ける:水圧に耐えられず、すぐに外れます。一時的に止まったように見えても、数分後に再び噴き出すことが多いです。
- 地面を自己判断で掘り起こす:地中には給水管以外にもガス管や電気の配線が通っている場合があります。むやみに掘ると二次被害につながるリスクがあります。
- 地震直後に屋外で長時間作業する:余震が続いている可能性があります。作業中に再び揺れた場合の転倒や落下物に注意が必要です。
業者に連絡する前に確認しておくこと
元栓を閉めて水が止まれば、次は修理業者への連絡です。ただし、地震直後は修理依頼が集中するため、複数の業者に問い合わせることも視野に入れておくとよいでしょう。連絡前に以下の情報をメモしておくと、やり取りがスムーズになります。
- 住所(番地まで)
- 水が噴き出していた場所のおおよその位置(庭の奥、建物の北側など)
- 元栓を閉めたかどうか
- 地震が起きた時間と、異変に気づいた時間
水道修理業者の選び方
水道修理業者を選ぶ際に、まず確認したいのが「水道局指定工事店」かどうかという点です。水道局指定工事店とは、各自治体の水道局から一定の技術水準を認められた業者のことで、給水装置の工事を適正に行う資格を持っています。屋外の給水管補修はこの資格が必要な工事に該当することが多いため、指定工事店であることは一つの判断基準になります。
自治体のウェブサイトに指定工事店の一覧が掲載されていることが多いので、緊急時でも短時間で確認できます。
問い合わせ時に確認しておきたいこと
| 確認項目 | 確認の理由 |
|---|---|
| 現地への到着目安時間 | 地震後は依頼が集中するため、到着まで数時間かかる場合があります。複数社に問い合わせるかどうかの判断材料になります。 |
| 現地調査・見積の費用 | 業者によっては調査費や出張費が別途かかることがあります。事前に確認しておくと安心です。 |
| 追加料金の発生条件 | 「掘削が必要になった場合は別途○円」など、作業内容によって費用が変わることがあります。口頭でも事前に確認しておきましょう。 |
| 見積後のキャンセルが可能か | 見積金額に納得できない場合に断れるかどうかを確認しておくと、トラブルを避けやすくなります。 |
電話口での対応が丁寧で、費用について質問しても明確に答えてくれる業者は、誠実な対応をしている可能性が高いです。反対に、価格を曖昧にしたまま「とにかく来てから話しましょう」と急かすような業者には注意が必要です。
火災保険・地震保険で補償される可能性がある
地震が原因の水道管損傷は、加入している保険の内容によっては補償対象になる場合があります。修理前に保険会社または代理店へ連絡し、被害状況の写真を撮っておくと申請時に役立ちます。補償の可否は契約内容によって異なるため、必ず保険会社に直接確認してください。
修理後に確認しておきたいこと
工事が完了したら、作業内容と使用した部材の説明を受け、書面(領収書・作業報告書)をもらっておきましょう。今後同様の地震が起きた際の参考にもなります。また、元栓の場所と閉め方を家族全員で共有しておくと、次の緊急時に素早く対応できます。
よくある質問(FAQ)
Q1. 元栓を閉めたのに、まだ少し水が染み出しています。これは正常ですか?
元栓を閉めた直後は、配管内に残っていた水が少しずつ出てくることがあります。数分程度で収まるようであれば、止水はできていると考えられます。それ以上続く場合や、水の量が増えているように感じる場合は、元栓がしっかり閉まっていない可能性があるため、再度確認してみてください。
Q2. 水道局に直接連絡することはできますか?
水道局(自治体の水道部門)は、道路や公道上の配管の管理は行っていますが、個人の敷地内の配管修理は対応していないことがほとんどです。ただし、「水道局指定工事店の紹介」や「近隣の公共配管への影響確認」を依頼することはできる場合があります。困ったときの相談窓口として連絡してみる価値はあります。
Q3. 修理費用は相場よりかなり高かったのですが、後から値下げ交渉はできますか?
作業完了後の価格交渉は難しいケースが多いです。見積の段階で内容に疑問があれば、その場で確認・交渉することが現実的です。もし請求内容に明らかな誤りや不当な項目があると感じた場合は、消費生活センター(消費者ホットライン:188)に相談する方法があります。
Q4. 地震後に水道メーターが回っていなければ、配管は大丈夫と考えてよいですか?
必ずしもそうとは言えません。地中での微細な亀裂や、継ぎ手のわずかなずれは、すぐにはメーターの動きに反映されないこともあります。地震後しばらく経ってから水漏れが顕在化するケースもあるため、気になる兆候(地面のぬかるみ、水道料金の急増など)があれば、念のため専門業者に点検を依頼することをおすすめします。
類似のケースであっても、状況や地域に応じて対処方法や金額が異なる場合があります。お困りの際は、お近くの水道局指定工事店様へご用命ください。