水まわりトラブル別の対処方法 洗濯機まわりのトラブル

洗濯機の排水ホースが外れて洗面所が水浸しに…気づいたときには手遅れだった【ヒカリモード】

要約

洗濯中に外出していたところ、排水ホースが抜けて洗面所と隣室のフローリングまで水浸しに。床材の張り替えを含む修繕費は合計で約28万円。業者手配から作業完了まで3日かかった。

あの朝、まさかそうなるとは思っていなかった

福岡市内の賃貸マンションに夫婦で住み始めて3年が経った昨年の6月のことです。築11年の2LDKで、洗面所に独立した洗濯機置き場がある、ごく普通の間取りでした。

朝8時過ぎ、夫と二人とも仕事があったため、洗濯機をセットしてそのまま外出しました。共働きで、タイマー機能を使って外出中に洗濯を済ませることは毎週のようにやっていたことで、その日も特に何も気にしていませんでした。

帰宅したのは夜の7時頃。玄関を開けた瞬間に、かすかに湿ったにおいが漂ってきたことを覚えています。「なんだろう」とは思いつつ、そのときはまだ大事になっているとは気づいていませんでした。

洗面所の扉を開けて、立ちすくみました。床全体が水に覆われており、足を踏み入れると「ぴちゃ」という音がしました。洗濯機の下からも水がにじんでいて、排水ホースが洗濯機本体から完全に抜け落ちているのが見えました。洗濯が終わったのが昼前だとすると、少なくとも7〜8時間は水が出続けていた計算になります。

被害の広がり方――洗面所だけでは済まなかった

洗面所は元々タイル貼りの床だったので、水が溜まっていても表面的なダメージはまだ少なかったと思います。問題は、扉の隙間から隣の洋室に水が流れ込んでいたことでした。

洋室はフローリングで、すでに床材が膨らみ始めていました。端の部分を触るとふにゃっとした感触があり、木材が水を吸って変形しているのが素人目にも分かりました。

さらに心配だったのは、下の階への影響です。マンションなので、水が階下に漏れていないかどうかが気になって仕方ありませんでした。管理会社に電話したのが夜の7時半。担当者の方が翌日確認に来ることになりましたが、その夜は落ち着かず、ほとんど眠れませんでした。

自分でできる範囲で対処してみたが、限界があった

まず行ったのは、タオルや古いバスマットをかき集めて床の水を吸い取る作業でした。バケツに絞りながら繰り返しましたが、洗面所だけで大きなバスタオル3枚が完全に水を含みました。

洋室のフローリングについては、表面の水分はタオルで拭き取れましたが、床材の内部に染み込んだ水はどうにもなりませんでした。除湿機を持っていたので洋室に設置し、一晩かけて稼働させましたが、翌朝確認すると床の膨らみはむしろ広がっていました。

排水ホース自体は元に戻して固定バンドで留め直しましたが、ホースの先端が劣化してひび割れていることに気づきました。自分で交換しようと思い、同じサイズのホースをホームセンターで探しましたが、メーカーや型番によって形状が違うため、合うものを選べる自信がなく、結局そのままにしました。

床材の張り替えや下地の確認は、明らかに自分では手に負えない範囲でした。特にフローリングの下にカビが発生していないかどうかは、剥がしてみないと分からない。管理会社からも「専門業者に診てもらってほしい」と言われました。

やってはいけない対処と、悪化につながる行動

今回の経験と、その後に業者から聞いた話をもとに、やってしまいがちだけれど状況を悪化させる行動をまとめておきます。

  • 濡れたまま放置して様子を見る:木材やクロスが水を吸い続けるほど、下地や内部構造へのダメージが深くなります。気づいた時点でできる限り早く水を取り除くことが先決です。
  • 除湿機や扇風機だけで乾燥させようとする:表面が乾いても、床材の下や壁の内側に湿気が残ることがあります。業者による水分量の測定なしに「乾いた」と判断するのは難しい場合があります。
  • 床を剥がして自力で修繕しようとする:賃貸の場合はもちろん、持ち家であっても下地の状態を確認せずに新しい床材を貼ると、後からカビや腐食が進む可能性があります。
  • 排水ホースを手元にあるテープで応急処置する:水圧がかかる箇所への布テープやビニールテープは、すぐに剥がれます。次の洗濯で同じトラブルが再発するリスクがあります。
  • 下の階への漏水確認を後回しにする:マンションの場合、階下に水漏れしていると賠償問題に発展することがあります。管理会社または管理組合への連絡は早いほど良いです。

業者に依頼した経緯と作業の流れ

管理会社の紹介で水道・リフォーム専門の業者に連絡したのが翌朝でした。その業者は福岡市の水道局指定工事店で、管理会社いわく「過去にも対応してもらったことがある」とのことでした。

水道局指定工事店かどうかは、業者のウェブサイトや電話口で確認できます。指定を受けていない業者が悪質というわけではありませんが、一定の技術基準を満たしていることの目安にはなります。今回は管理会社経由だったので確認の手間は省けましたが、自分で手配する場合は事前に確認しておくと安心です。

業者への連絡時に、私が確認したのは以下の3点でした。

  • 作業前に見積書を出してもらえるか
  • 見積もりに含まれない追加費用が発生する場合、事前に説明してもらえるか
  • 到着までにどれくらいかかるか

到着は連絡から約2時間後で、まず現地を確認してから見積もりを提示してもらいました。口頭だけでなく紙でもらえたのは、後から金額を確認できるという意味でよかったと思います。

作業内容と費用の内訳

作業は合計で3日に分かれました。初日が状態確認と水分量測定、2日目がフローリングの撤去と下地乾燥の確認、3日目が床材の張り替えと最終確認です。

作業内容 費用(税込)
排水ホース交換・取付確認 約8,000円
洋室フローリング撤去・下地処理 約65,000円
フローリング張り替え(約6畳) 約140,000円
洗面所床のクリーニング・コーティング 約25,000円
乾燥確認・水分計測定 作業費に含む
合計 約238,000円

賃貸なので、修繕費は加入していた火災保険(借家人賠償責任特約)の申請で一部をカバーできました。保険の対象になるかどうかは契約内容によるので一概には言えませんが、申請してみる価値はあると感じました。最終的に自己負担は5万円ほどで済みました。ただし保険申請の処理には時間がかかり、実際に支払われるまでに1か月半ほどかかりました。

原因について――業者から聞いた説明

業者の話によると、排水ホースと洗濯機本体をつなぐ接続部分のゴムパッキンが劣化して、接続が緩くなっていたことが主な原因とのことでした。洗濯機の振動が重なるうちに少しずつズレが生じ、排水の水圧でホースが完全に外れたのではないかということでした(業者の推測を含む説明です)。

洗濯機自体は購入から8年ほど経っており、排水ホースの定期的な点検はしていませんでした。業者からは「5年以上使っているホースは、外観に異常がなくても内部の劣化が進んでいることがある」と言われました。今回が初めて知ったことでしたが、確かに購入以来一度もホースを確認したことがありませんでした。

この経験を経て変えたこと

洗濯機を回している間に外出するのは、今もゼロではありませんが、長時間の外出時は洗濯を済ませてから出るようにしました。タイマー機能の便利さはよく分かりますが、万一のときに誰もいないリスクを改めて意識するようになりました。

また、排水ホースの状態を年に一度確認するようにしています。接続部分のズレや、ホース表面のひび割れがないかを目で見るだけですが、何年も放置するよりはずっとましだと感じています。

「たかがホースが外れた」と思う方もいるかもしれませんが、長時間気づかないと被害は想像以上に広がります。今回の経験が、同じ思いをする方を一人でも減らせれば、と思いこの記事を書きました。

FAQ

Q1. 洗濯機の排水ホースはどのくらいの頻度で交換すべきですか?

メーカーや使用環境によって異なりますが、5〜7年を目安に一度状態を確認することが多いようです。見た目に問題がなくても、接続部分の緩みや内側の劣化は外から分かりにくい場合があります。洗濯機の点検時に一緒に見てもらうのが現実的です。

Q2. 賃貸で同じトラブルが起きた場合、修繕費は誰が負担しますか?

原因や状況によって異なります。住人の過失とみなされれば住人の負担となる場合が多いですが、設備の経年劣化が主な原因であれば管理会社や大家側に交渉の余地が生じることもあります。まず管理会社に状況を報告し、火災保険(特に借家人賠償責任特約)の内容を確認することをお勧めします。

Q3. 業者を自分で探す場合、何を基準に選べばいいですか?

住んでいる地域の水道局(または自治体)が認定した「水道局指定工事店」であることがひとつの確認ポイントになります。加えて、作業前に書面で見積もりを出してもらえるか、追加費用が発生する場合に事前説明があるか、到着までの目安時間を教えてもらえるかを電話口で確認しておくと、後から「話が違う」という事態を避けやすくなります。

※本記事は、提携業者様からご提供いただいたエピソードをもとに、個人が特定できないよう当サイト独自に脚色を加えています。
類似のケースであっても、状況や地域に応じて対処方法や金額が異なる場合があります。

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