何が起きて、どう解決し、いくらかかったか
夕食後の洗い物中、台所の二槽式シンクの排水が突然止まり、やがて汚水が逆流。原因は排水管内の油脂の長年の蓄積による完全詰まりでした。市販の配管洗浄剤とラバーカップで自力対処を試みましたが改善せず、翌朝に水道局指定工事店へ依頼。高圧洗浄による管内清掃で解決し、費用は出張料・作業費込みで23,000円(税込)、作業時間は約1時間でした。
あの夜のことは、しばらく忘れられそうにない
築28年の戸建て住宅に住んでいます。千葉県内、4人家族。キッチンは昔ながらの二槽式シンクで、左右それぞれに排水口があり、どちらも同じ排水管につながっています。
それが起きたのは11月の下旬、水曜日の夜21時ごろのことでした。夕食は鶏のから揚げで、揚げ物のあとの洗い物をしていたときです。
最初に気づいたのは、シンクの水はけが「なんとなく遅い」という感覚でした。泡が排水口のまわりに残る感じ、というか。でも揚げ物のあとはいつもそういうものかと思って、特に気にしていませんでした。
洗い物を続けていたら、10分もしないうちに右側のシンクに水が溜まり始めました。排水されていない。蛇口を止めて様子を見ていると、今度は左側のシンクにも茶色がかった水が上がってきて——それが汚水だと気づいたとき、正直ぞっとしました。
逆流している。しかも両側から。
症状の進み方と、そのときの状況
最初は「遅い」だけだった
後から振り返ると、詰まりのサインは数日前からあったと思います。洗い物をしたあとシンクにしばらく水が残っていることが増えていて、「年末の大掃除で排水口くらい掃除しなきゃね」と夫と話していたくらいです。その段階では、排水口の網カゴを外して受け皿部分を洗う程度のことはしていました。でも問題はそこではなかった。
当日は揚げ物の油が決定打になったんだと思います。業者の方に後日聞いたのですが、管の中にすでに油が固まってほぼ塞がっている状態だったところへ、温かい油が追加で流れ込んでいったん溶けて広がり、冷えて完全に固まってしまった——そういうメカニズムだったようです。
逆流が始まってからの30分間
右シンクに水が溜まってから、みるみるうちに両方のシンクに汚水が上がってきました。高さにして3〜4センチほど。色はくすんだ茶色で、においもありました。排水管の中に溜まっていたものが押し返されてきているわけですから、当然といえば当然なのですが、実際に目の当たりにするとかなり動揺します。
夫はその日たまたま出張で不在。子どもたちはもう自室に引き上げていて、私一人でこれをどうするか判断しなければならない状況でした。
その夜、自分で試したこと——そして失敗したこと
まず排水口まわりを確認した
パニックにならないよう、まず状況を整理しようと思いました。排水口の網カゴを外し、その下の椀トラップも外して確認。汚れはありましたが、この部分だけで詰まっているようには見えませんでした。椀トラップの中に油の固まりのようなものが少しついていたので、歯ブラシでこすって洗いました。でもシンクの水位は変わらない。
ラバーカップを使ってみた
洗面台用のラバーカップが洗面所にあったので、それを使って排水口に押し当て、数回加圧・減圧を繰り返しました。「ごぼっ」という音がして、少し水が動いた気がした瞬間があったんですが、結局また溜まったまま。一向に流れませんでした。
ラバーカップは詰まりの位置や原因によっては効果があるそうですが、今回のように管の奥で油が固着しているケースには、表面的な圧力をかけるだけでは通らないことが多いようです。これは業者の方が後から教えてくれました。
市販の配管洗浄剤を入れた——これが失敗だった
ラバーカップが効かなかったので、洗面台の下の棚にあった市販の配管洗浄剤(粘度の高い液体タイプ)を排水口に注ぎました。「15〜30分放置」と書いてあったので待ちました。
結果として、これはあまり意味がなかっただけでなく、後で業者の方に「詰まりが完全なときに洗浄剤を入れると、溜まった汚水と混ざって作業前の確認がしにくくなる場合がある」と言われました。詰まりが軽度のうちや予防的に使うのは問題ないのですが、完全に逆流している状態で入れても、薬剤が詰まりの箇所まで届かないことが多いとのことです。
さらに私が失敗したと思うのは、洗浄剤を入れたあとに「もう少し待てば流れるかも」と判断を先延ばしにしたことです。結局その夜22時過ぎまで様子を見続けて、何も変わらないまま時間だけ過ぎました。
やってはいけないと後で知ったこと
以下は私が実際にやってしまったか、やろうとしたことで、後から「やめておいてよかった」「やらなければよかった」と思ったことです。
- シンク下の排水管の接続部分を自分で分解しようとした(ナットを回しかけて止めました。業者に聞いたら「素人が触ると水漏れや割れにつながる」とのことでした)
- 塩素系の洗浄剤と酸性の洗剤を「効きそうだから」と混ぜようとした(ガスが発生する危険があるので絶対にやってはいけない行為です)
- 「一晩置けばなんとかなる」という根拠のない期待で放置すること(油の詰まりは放置しても自然には解消しません)
特に洗剤の混合は、換気の悪いキッチンで体調不良を引き起こすリスクがあります。焦っているときほど冷静に成分表示を確認することが必要だと実感しました。
業者を呼ぶと決めるまで
夜22時を過ぎて、シンクには汚水が溜まったまま、自分にできることはやり尽くした感覚がありました。翌朝まで待つか、夜間でも対応してくれる業者を探すか。
一番悩んだのはそこでした。「夜間料金が高いのでは」「変な業者に頼んでしまわないか」という不安がありました。
その夜は結局、シンクの水を使わないことにして翌朝まで待つことにしました。汚水をできるだけバケツに移して、排水口に蓋をして、その場を離れました。朝食は水を使わずに済むものを用意するしかないと割り切って。
業者選びで気をつけたこと
水道局指定工事店かどうかを最初に確認した
翌朝、まず千葉県の自治体のホームページで「水道局指定工事店」の一覧を確認しました。水道工事を適切に行える業者として自治体が認定した工事店で、一覧はほとんどの自治体でウェブサイトから確認できます。
インターネットで「台所 詰まり 修理」と検索すると広告が多数表示されますが、その中には指定工事店でない業者や、料金トラブルの口コミが散見される業者も含まれているため、一覧から探すことにしました。
電話で確認したこと
指定工事店リストから、自宅から近い2社に電話しました。確認したのは以下の点です。
- 現地見積もりは無料か、有料の場合いくらか
- 見積もり後に断った場合、費用は発生するか
- 作業前に費用の説明はしてもらえるか
- 追加料金が発生するケースはどういう場合か
- 当日の到着時間の目安
1社目は「来てみないとわからない」の一点張りで、費用の目安も教えてもらえませんでした。2社目は「排水管の高圧洗浄であれば目安として1.5〜3万円ほどになる場合が多い、現地で確認してから正式な金額をお伝えします」と説明があり、見積もりは無料とのことで、そちらにお願いしました。
業者が来てから解決するまで
診断と原因の確認
当日の午前10時ごろ到着。作業員の方はまずシンク下の配管を目視確認し、排水口から細いカメラを差し込んで管内の状態を確認してくれました(簡易的なものでしたが、スマートフォンに映像を映して見せてもらいました)。
映像には、白っぽく固まった油脂が管の内壁にびっしりとついていて、管の断面積の大部分を塞いでいる状態が映っていました。単なる軽い汚れではなく、かなりの厚みで固着していました。作業員の方の説明によると、「長期間かけて少しずつ堆積したもので、今回の油がきっかけで完全に塞がった状態」とのことでした。これは業者が確認した事実であり、私が推測していた通りの原因でした。
作業内容と時間、費用
作業は高圧洗浄機を使った排水管内の洗浄でした。外の排水桝から機械を接続し、専用のノズルを管内に送り込んで高圧の水で油脂を削り落とす方法です。作業中は洗浄した汚れが排水口から逆流してくる場面もあり、シンクの中をこまめに拭き取りながら進めてくれました。
作業時間はおよそ1時間。終了後に排水口に水を流して流れを確認し、問題ないことを一緒に確認しました。
費用の内訳は以下の通りです。
| 項目 | 金額(税込) |
|---|---|
| 出張・診断費 | 3,300円 |
| 高圧洗浄作業費 | 16,500円 |
| 資材・処理費 | 3,300円 |
| 合計 | 23,100円 |
事前に目安として「1.5〜3万円」と聞いていたので、想定内の金額でした。作業前に見積書をもらい、内容に同意してから作業開始という流れだったので、「あとから追加で請求された」ということもありませんでした。
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類似のケースであっても、状況や地域に応じて対処方法や金額が異なる場合があります。
異なる場合があります。