要約
東京都内の築18年マンションに住むフリーランスのAさん(33歳)が、夜になると聞こえるトイレのチョロチョロ音に約1ヶ月悩んだ体験談です。原因はタンク内のフロートバルブの劣化によるパッキン部分の摩耗で、最終的にホームセンターで購入した互換部品(約800円)に自分で交換して解決しました。DIYでの交換作業は約30分。最初の取り付けミスで一度失敗しましたが、やり直しで解決できました。
夜中にふと気づいた、あの「チョロチョロ」という音
最初に気になりだしたのは、今年の2月の終わりごろでした。冬場で窓を閉め切っていることが多く、夜11時を過ぎて部屋が静かになると、トイレのほうから水が流れるような音がうっすら聞こえてくるんです。
最初は「気のせいかな」と思っていました。自分はフリーランスで在宅ワークをしているので、昼間は作業音やら何やらで気にならなかったんだと思います。ただ、夜、寝る前にトイレに行くたびに「あれ、また聞こえる」という感じが続いて、1週間もすると明らかに毎日鳴っていることに気づきました。
住んでいるのは東京都内の分譲マンションで、築18年になります。2LDKの一般的な間取りで、問題のトイレはリビング側にあるほうの1箇所です。もう1箇所は寝室側にありますが、そちらは特に異常はありませんでした。
音の感じとしては、水がドバっと流れるわけではなくて、ほんとうに細く、チョロチョロという感じ。流水音というより、水が少しずつ動いているような、静かなのにずっと続いている音です。トイレを使った直後は聞こえないのに、しばらくするとまたその音が始まる、というパターンでした。
1ヶ月間、放置していた正直な理由
「すぐ対処すればよかったのに」と今は思うんですが、当時はそうしませんでした。理由はいくつかあって、まず「生活に支障は出ていない」という点が大きかったです。トイレは普通に使えていたし、水が床に漏れているわけでもない。音がするだけ、という状況だったので、どこかで「大したことないだろう」という気持ちがありました。
あとは、単純に仕事が忙しくて後回しにしてしまっていた、というのも正直なところです。
ただ、3月の中旬に水道料金の検針票が届いて、前月比でかなり上がっていたことに気づきました。もともと一人暮らしで使用量の変動も少ない生活なのに、数百円ほど上がっていた。細かい額ではありますが、そこで初めて「これ、ちゃんと調べないといけない」という気持ちになりました。
後で知ったことですが、タンクから便器への水漏れは1日あたり相当な量になることもあるようで、放置すれば放置するほど水道代に影響する可能性があります。早めに対処すればよかったというのは、この点でも反省しています。
タンクを開けて確認してみた
まず自分でできる確認をした
インターネットで「トイレ チョロチョロ 音」などと検索すると、タンク内の部品に関する情報がたくさん出てきました。よく言われているのが、「タンクのフタを外して中を見てみる」という手順です。
タンクのフタは重いですが、特に固定されているわけではなく、上に持ち上げるだけで外れました。ただ、給水管とつながっている手洗い管(タンク上部の蛇口のような部分)のホースには気をつけながら、ゆっくり持ち上げました。
タンクの中をのぞくと、水がゆっくりとオーバーフロー管のほうに流れ込んでいるのが目視でわかりました。オーバーフロー管というのは、タンク内の水位が上がりすぎたときに便器に水を逃がすための筒状の部品です。本来、水位は満水になると給水が止まるはずなのに、水位がある程度上がってもそこから細く流れ出ていました。
試しに、タンク内のフロートバルブ(底面にある、ゴム製のフタのような部品)を手で軽く押さえてみると、チョロチョロ音が止まりました。手を離すとまた再開。これで「フロートバルブが原因」という目星がつきました。
フロートバルブとは何か
自分が調べた範囲での説明になりますが、フロートバルブはタンクの底部にあるゴム製の弁で、トイレを流したあとにタンクへ給水するための開閉を担っています。このゴム部分が劣化して変形・摩耗すると、完全に閉じなくなり、少量の水が常にタンク底部から便器側へ流れ続ける状態になるそうです。
築18年という年数を考えると、設置当初から同じ部品が使われていた可能性が高く、劣化するのは年数的に不思議ではない、と後で業者の方にも言われました。
自分で部品交換を試みた話(と、失敗した話)
ホームセンターで部品を購入
原因がフロートバルブらしいとわかったので、「自分で交換できるなら、その方が早い」と思い、近所のホームセンターへ行きました。水回りコーナーに行くと、フロートバルブの交換部品が数種類並んでいました。価格は600円〜1,000円くらいの幅で、自分が購入したのは汎用タイプとして販売されていたもので、税込み約800円でした。
パッケージに「主要メーカー対応」という表記があったので、それで選びました。ただ、正直に言うと「型番を確認してから買いに来る」という手順を省略していたのが、後の失敗の原因のひとつです。
作業手順と最初の失敗
交換作業の手順としては、まずトイレ背面の止水栓を閉めて給水を止めます。マイナスドライバーで時計回りに回せば閉まります。次にタンクの水を全部流してから、フロートバルブを取り外します。古い部品はプラスチックの本体部分とゴムの弁部分が一体になっていて、底部のソケットから引き抜いたり、チェーンを外したりしながら取り出す形でした。
新しい部品を取り付けて止水栓を開け、給水されたあとに確認してみると……音が止まりません。よく見ると、新しいフロートバルブのゴム部分が排水口にきちんとはまっておらず、わずかにズレていました。取り付けのときにちゃんと確認せずに進めてしまったのが原因でした。
もう一度止水栓を閉めて水を流し、取り付け直しをしました。今度はゴム部分を排水口に対してまっすぐ押し込んで、チェーンの長さも確認してから止水栓を開けました。
結果、音は止まりました。タンクに水が満水になっても、チョロチョロという音はしなくなりました。
作業にかかった時間と費用のまとめ(DIYの場合)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 購入部品 | フロートバルブ(汎用タイプ) |
| 部品代 | 約1,500円(税込) |
| 作業時間 | 取り付け直し含めて約30分 |
| 必要な工具 | マイナスドライバーのみ |
ただ、最初から業者に頼んでいた方がよかったかもしれない場面
結果的にDIYで解決できたのですが、今回の件を振り返ると「最初から業者に相談してもよかった」と感じる部分もあります。
理由のひとつは、部品の適合確認です。自分が購入した汎用品はたまたま合いましたが、マンションや住宅によってはタンクメーカーや型番が異なり、汎用品では対応できないケースもあるようです。特に古い機種だと、同型の部品が市場に出回っていないこともあると聞きます。
もうひとつは、原因の確定です。自分の場合はフロートバルブが原因でしたが、同じようなチョロチョロ音でも、ボールタップ(タンクへの給水を調節する部品)の不具合や、オーバーフロー管の位置ズレなど、別の箇所が原因になることもあります。素人判断で「これが原因だろう」と思って部品を交換したけれど、実は別の部分も傷んでいた、というケースもあり得るわけです。
業者に依頼する場合の話(知人の体験と自分が調べた内容)
自分の場合は最終的に自分で解決しましたが、作業を試みる前に、念のため水道局指定工事店を調べて連絡先をメモしておきました。「もし自分では無理だったら頼もう」という準備として。
また、同じマンションの別の部屋に住む知人が、過去に同様のトイレトラブルで業者を呼んだことがあると話してくれたので、その時の話も参考として書いておきます。
業者選びで確認すべき点
水道工事を依頼する場合は、各自治体が認定している「水道局指定工事店(指定給水装置工事事業者)」に依頼することが基本です。自治体によって名称が異なる場合もありますが、東京都であれば東京都水道局のウェブサイトから確認できます。指定工事店でない業者に依頼した場合、施工内容に問題があっても保証の範囲外になるリスクがあります。
知人が業者を選ぶ際に確認したポイントは以下の通りです。
- 水道局指定工事店であるかどうか(公式サイトや電話で確認)
- 現地での見積もりが無料かどうか
- 見積もり後に断った場合の費用の有無
- 夜間・休日の対応可否と追加料金の有無
- 到着までの目安時間
知人のケースでは、連絡から約1時間で業者が到着し、タンク内の部品(フロートバルブとボールタップの両方)を交換してもらったそうです。作業時間は現場で約40〜50分、費用は出張費・部品代・工賃込みで1万5千円前後だったと言っていました。部品が2箇所だったこと、古い機種用の部品を取り寄せる必要があったことで、やや費用が上がったとのことです。
なお、これは知人の事例であり、費用は業者・地域・部品の種類によって異なります。複数の業者から見積もりを取ることが、費用の妥当性を確認するうえで一つの方法だと思います。
※本記事は、提携業者からご提供いただいたエピソードをもとに、個人が特定できないよう当サイト独自に脚色を加えています。
類似のケースであっても、状況や地域に応じて対処方法や金額が異なる場合があります。
異なる場合があります。