はじめに:起きたこと・かかった費用
3歳の息子がトイレにミニカーを流してしまい、トイレが完全に詰まって水が溢れかけた状態になりました。ラバーカップや手探りで対処しようとしましたが改善できず、最終的に水道局指定の業者に依頼。作業時間は約1時間で、費用は税込み27,500円でした。固形異物の詰まりは自力対処が難しく、早めの業者相談が結果的に被害を最小限に抑えられたと感じています。
我が家の住環境と、あの朝のこと
埼玉県内の築14年の戸建てに、夫と3歳の息子と3人で暮らしています。トイレは1階と2階にあり、今回問題が起きたのは2階のトイレです。出来事があったのは1月の平日の朝、ちょうど夫が出勤した直後のことでした。
その日、息子は朝からひどくご機嫌で、お気に入りのミニカーを手に持ちながらトイレについてきたんです。私は洗面台で顔を洗っていて、すぐ隣のトイレのドアが開いていたので「目は届いている」つもりでいました。でも数十秒、目を離した瞬間に「ジャー」という音がして、息子が「くるまながした!」と言いながら出てきたんです。
最初は「もしかしたら流れてしまったかも」くらいの認識でした。ところがトイレを確認すると、水位が普段より明らかに高い。流すと水がゆっくりとしか引かず、便器の中が満杯に近い状態でじわじわと上がってきました。「これは詰まっている」とすぐにわかりました。
最初に自分でやったこと、そして失敗したこと
ラバーカップを試してみた
我が家にはラバーカップ(スッポン)があったので、まずそれを試しました。便器の排水口に当てて、引いたり押したりを繰り返すこと10分ほど。水位は少し上下するのですが、一向に引いていかない。そのうち水が便器のふちギリギリまで上がってきて、「これ以上やったら溢れる」と焦って手を止めました。
後で業者の方に聞いてわかったのですが、ラバーカップは紙や軟らかいものが詰まった場合には効果を発揮しやすいものの、ミニカーのような硬くて形のある固形物が引っかかっているケースでは、むしろ奥に押し込んでしまう可能性があるとのこと。この点は、私の完全な知識不足でした。
手を突っ込んで取り出せないか試した
「見えるところにあるなら取り出せるかもしれない」と思い、薄手のゴム手袋をして便器の中に手を入れてみました。排水口に指を入れても、ミニカーらしき感触はなく、手が届く範囲にはありませんでした。便器内部の形状は複雑なカーブを描いていて、指が入っても少ししか届かない構造になっています。
息子に「どこに入れたの?」と聞いても「ながした」「ぽいした」と繰り返すだけで、状況はよくわかりません。とにかく奥に行ってしまっているのは確かでした。
水を追加で流さないようにした
この時点で「余計なことはしない」と決めて、水を追加で流すのはやめました。水位がすでに高く、あと1回流したら便器から水が溢れ出てしまうと直感的に思ったためです。この判断は、後で業者の方からも「正しかった」と言っていただきました。
やってしまいがちだけど、やってはいけない対処
今回の経験と、業者の方に教えてもらったことをまとめると、固形物が詰まっている疑いがある場合に避けるべき行動がいくつかあります。私自身も一部やってしまいそうになったものも含まれています。
- 何度も水を流す:詰まっているときに水を流し続けると、便器から水が溢れ出て床が水浸しになります。2階のトイレだったため、階下への浸水リスクもありました。
- ラバーカップで強く押し込む:固形物の場合、押すことで異物がさらに深い位置へ移動してしまい、取り出しが一層困難になることがあります。
- 市販の配管洗浄剤を流す:固形物が原因の詰まりには効果がなく、状況を変えません。また、水位が高い状態で薬剤を入れると、溢れた際に広がるリスクがあります。
- 便器を自分で外そうとする:便器は床のフランジに固定されており、専門知識と工具なしに外すのは難しく、配管を傷める原因になりかねません。
- 熱湯を流す:陶器製の便器は急激な温度変化でひびが入ることがあります。熱湯は使わないほうが無難です。
特に「とにかく何かしなければ」という焦りから行動したくなるのはよくわかります。ただ今思えば、固形物と気づいた時点で早めに業者へ連絡する判断が一番よかったと思っています。
業者に連絡するまでの経緯と、業者選びで確認したこと
まず自治体のホームページを確認した
ラバーカップが効かないとわかった時点で、「これは自分では無理だ」と判断し業者を探すことにしました。ただ、インターネットで「トイレ詰まり 業者」と検索すると、広告がずらりと並んでいて、どこに頼めばよいのか判断がつきません。
そこでまず埼玉県と市のホームページを確認し、「水道局指定工事店」の一覧を調べました。水道局指定工事店とは、各自治体の水道局から一定の技術基準を満たしていると認定された業者のことで、排水設備の工事にも対応していることが多く、一定の信頼性の目安になります。自治体によってリストの掲載方法は異なりますが、市区町村のホームページから確認できる場合がほとんどです。
業者に問い合わせる前に確認したこと
リストの中から近隣のいくつかに電話し、以下の点を確認してから依頼先を決めました。
- 水道局指定工事店であるか
- 現地での見積もりが無料か、または有料の場合はいくらか
- 見積もり後にキャンセルした場合の費用はどうなるか
- 作業開始後に追加料金が発生する場合はどういうケースか
- 今から依頼した場合、何時ごろ到着できるか
問い合わせた3社のうち、1社は「現地を見ないと何とも言えない」とだけ繰り返して費用感を全く教えてもらえず、1社は見積もり料金が発生するとのことでした。最終的に依頼したのは、電話口で「固形物の詰まりであれば大まかにこれくらいの費用帯になる」と概算を教えてくれた業者です。到着予定時間も「1時間以内には伺えます」と具体的に答えてくれたことも、決め手の一つでした。
業者が来てからの作業内容と費用の詳細
現地確認と見積もり
電話から約50分後に担当の方が到着しました。まずトイレの状態を確認し、息子がミニカーを流したという状況を伝えると、「便器を一度外して中を直接確認・回収する必要があるかもしれません」との説明がありました。その上で、作業内容と費用の見積もりを出してもらいました。
提示された見積もりは以下のとおりです。
| 作業内容 | 金額(税込) |
|---|---|
| 出張・点検費用 | 3,300円 |
| トイレ詰まり除去(固形物・便器脱着含む) | 22,000円 |
| パッキン交換(脱着時に劣化が確認されたため) | 2,200円 |
| 合計 | 27,500円 |
パッキン交換については、「便器を外した際に排水フランジ部分のパッキンが経年で硬化していたため、このタイミングで交換しておくことを勧める」と説明を受けました。14年の築年数であれば交換時期としてもおかしくないとのことで、追加の費用感を確認した上で了承しました。
実際の作業の流れ
見積もりに納得した上で作業を開始してもらいました。作業は大まかに以下の流れで進みました。
- 便器内の水を一定量まで取り除く(バキューム機器使用)
- 便器と床の固定ビスを外し、便器本体を慎重に取り外す
- 排水口の奥に引っかかっていたミニカーを専用の器具で取り出す
- 排水管の状態を目視確認
- パッキン交換
- 便器を元に戻し、固定・水漏れ確認
- 正常に流れることを確認して完了
作業時間は全体で約1時間でした。取り出されたミニカーは、息子が特に気に入っていた青い車でした。変形や損傷はなかったのですが、さすがに再び使う気にはなれず……複雑な気持ちで処分しました。
業者の方の説明によると、ミニカーは便器の内部にある「トラップ」と呼ばれるS字状のカーブ部分に引っかかっていたとのことです。この部分は水をためて臭気を防ぐ役割があり、構造上、固形物が引っかかりやすい場所でもあると教えてもらいました。ラバーカップで押し込んでいたら、さらに奥に入ってしまっていた可能性があるとも言われました。
終わってから気づいた反省点
今回の件で、自分自身の行動を振り返ると、反省したい点がいくつかあります。
まず、「固形物かもしれない」と気づいた時点でラバーカップの使用をすぐに止めなかったこと。最初の数回ならともかく、水位が上がってきているのに「もう少しやれば取れるかもしれない」と続けたのは明らかに判断が遅かったです。
次に、幼い子どもとトイレに入る際のリスク管理が甘かった点。「目が届いている」と思っていても、数秒の隙に行動してしまうのが3歳児です。それ以来、息子がトイレに来るときはおもちゃを持ち込まないようにしています。トイレのドアに「おもちゃはここまで」と書いたシールを貼るという、他愛もない対策ですが一定の効果はあります。
それから、業者探しに時間をかけすぎたこと。水位が高い状態で「なんとか自分でできないか」と40分ほど試みてから業者に連絡したのですが、もし少しでも早ければ被害を小さくできたのかもしれません。
※本記事は、提携業者からご提供いただいたエピソードをもとに、個人が特定できないよう当サイト独自に脚色を加えています。
類似のケースであっても、状況や地域に応じて対処方法や金額が異なる場合があります。