まず結論:何が起きて、どう解決して、いくらかかったか
賃貸マンションのキッチンシンク下、排水管の接続部分からじわじわと水漏れが発生。夜中に気づいたため管理会社へは翌朝連絡し、応急処置として自分でテープを巻いたが改善せず、翌日に水道局指定工事店へ依頼。排水トラップのパッキン劣化が原因と判明し、パッキン交換と接続部の締め直しで約40分の作業、費用は部品代込みで12,000円(税込)で解決した。
その日の状況:築18年の賃貸マンション、夜中22時過ぎの出来事
これは2024年の1月、大阪市内の賃貸マンションで起きた話です。築18年の2LDKに一人で住んでいて、キッチンはごく普通のシステムキッチン。シンク下の収納は観音開きの扉がついていて、普段はあまり頻繁に開けるような場所ではありませんでした。
その日は仕事から帰って夕食を作り、洗い物をして、さあ一息つこうかというタイミングでした。翌日の朝ごはん用に買っておいたレトルト食品がシンク下の収納に入っていたのを思い出して、扉を開けたんです。そこで気づきました。
棚の底面が薄く濡れていて、袋に入ったままの食品ストックの底面がしっとりしていました。最初は「何かこぼれたかな」くらいの感覚でした。でも、よく見ると排水管の接続部分——シンクの下で排水ホースが塩ビ管に差し込まれている箇所のあたりから、水がにじみ出ているのが分かったんです。
ポタポタと落ちるほどではなかったのですが、接続部の周囲が濡れていて、触ってみるとじんわりと水気がある状態。しばらく観察していると、数秒に一滴くらいのペースで水滴が落ちていました。冬場で室温も低かったせいか、結露との区別が一瞬つかなかったのですが、排水ホースを軽く触れた瞬間に水がつたってきたので、これは明らかに水漏れだと確信しました。
夜中に管理会社へ連絡を試みたが、つながらなかった
時刻は22時を回っていました。まず管理会社の番号に電話しましたが、営業時間外のアナウンスが流れるだけ。契約書を引っ張り出して緊急連絡先を探したのですが、記載されていたのは「水道・ガスなどの緊急時は各事業者へ」という一行のみで、具体的な対応窓口の番号はありませんでした。
これは今思うと、入居時にちゃんと確認しておくべきでした。管理会社によっては24時間対応の緊急窓口を持っているところもありますし、火災保険の特約に水漏れ対応サービスが含まれていることもあるようです。ただ当時の自分はそういった知識が一切なかったので、手詰まりになってしまいました。
とにかくその夜は自分で何とかするしかない、という状況でした。
自分で試した応急処置:調べながら対応したが、うまくいかなかった
まずシンクの使用を止めて水の流入を遮断した
水漏れ箇所に近い止水栓を閉めることを最初に考えましたが、シンク下を確認したところ止水栓が見当たりませんでした。古い物件だったこともあり、給水側の止水栓はシンク下にはなく、台所全体の元栓も見つけられなかった。とりあえず「水を流さなければ漏れは増えない」と判断して、その夜はシンクを一切使わないことにしました。これは正しい判断だったと思います。
防水テープを巻いてみたが、効果は限定的だった
スマートフォンで「排水管 接続部 水漏れ 応急処置」と調べると、防水テープや自己融着テープを巻く方法がいくつか出てきました。自宅に荷造り用のビニールテープはありましたが、配管専用のものはなく、とりあえず手元にあったもので巻いてみました。
接続部分の周囲にぐるぐると巻いて、翌朝少し水を流して様子を見たのですが、しばらくするとテープの下からまた染み出してきました。ビニールテープでは水圧や水分に対して十分な密閉ができなかったようで、根本的な解決にはなりませんでした。
後から業者の方に聞いた話では、「排水側の接続部分の水漏れはテープで止まることはまずない。排水は常に水が流れるわけではないため圧力で漏れているのではなく、パッキンや接続部の隙間から流れた水が抜ける構造になっているので、根本の原因を直さないと意味がない」とのことでした。知識がない状態で応急処置しようとしても、対症療法にもなりにくいケースがあると分かりました。
やってはいけないと後で気づいたこと
応急処置を調べているとき、「接続部を自分で外して確認してみよう」という考えが頭をよぎりました。実際にやらなかったのですが、賃貸物件で配管を無断で分解・改造するのは管理会社や大家さんとのトラブルになりかねないため、やらなくて正解だったと思います。
また、「排水口が詰まって逆流しているのかも」と思い、市販の配管洗浄剤を流し込もうとも考えました。ただ、水漏れが起きている状態で洗浄剤を使うと、漏れた薬液が収納内の棚板を傷めたり、床面に広がったりする可能性があります。漏れている原因が詰まりであるとも確認できていなかったので、これもやめておきました。結果的には詰まりは関係なかったので、使わなくてよかったです。
とにかく、原因が分からない状態でむやみに触ったり、液体を追加で流したりするのは避けた方がいいというのが、今回の経験での実感です。
翌朝、管理会社への連絡と業者選定の流れ
管理会社への報告と、自分で業者を手配することになった経緯
翌朝9時になってすぐ管理会社に電話しました。状況を説明すると、「確認して折り返します」という対応で、一時間近く待った後に「今週中に対応できる業者を手配します」という回答でした。
ただ、「今週中」というのが気になりました。濡れた収納の棚板が乾かないまま数日放置されると、木材が傷んだりカビが発生したりすることも考えられます。「できれば今日中に対応してもらえないか」と伝えたところ、「今日は難しいが、自分で業者を手配した場合は費用の一部を負担する可能性がある、まず見積もりを管理会社に共有してほしい」という話になりました。
賃貸物件の場合、設備の修繕は基本的に貸主側の負担になることが多いですが、緊急時に借主が業者を手配した場合の費用負担については、契約書の内容や管理会社の判断によって変わるようです。今回は管理会社の確認を取った上で自分で業者を探すことにしました。
業者を選ぶときに確認したこと
業者を探す際に気をつけたのは、大阪市の水道局が指定する「水道局指定工事店」かどうかという点です。自治体の水道局が認定した指定工事店は、一定の技術基準や資格要件を満たした業者であるため、選定の基準のひとつになります。大阪市であれば水道局のウェブサイトから検索できます。
それ以外に確認したのは以下の点です。
- 現地での見積もりが無料かどうか(有料の場合は事前に金額を確認)
- 夜間・休日料金の有無と金額
- 作業後に追加費用が発生するケースがあるか
- 到着までの目安時間
- 会社の所在地が明記されているか(所在地不明の業者は避けた方が無難)
電話で問い合わせたとき、「見積もりは無料ですが、出張費として3,000円いただいています」と最初に教えてくれた業者があり、その正直さが信頼できると感じて依頼しました。後から追加料金が発生するパターンを避けるためにも、電話の段階でできるだけ費用体系を確認しておくのが自分的には有効でした。
業者による診断と作業内容:原因はパッキンの劣化だった
業者が確認した原因
当日の午後に業者の方が来て、シンク下を確認してもらいました。作業前にまず状況を見てもらい、その場で原因と見積もりを説明してもらいました。
原因として確認されたのは、排水トラップ(シンクの排水口直下にある部品)と排水ホースの接続部分のパッキンが劣化していたことです。築18年の物件で、パッキンの素材がかなり硬化・収縮していたと教えてもらいました。パッキンがきちんとシールの役割を果たせなくなることで、水を流すたびに接続の隙間から少量の水が染み出していた、ということでした。
「いつ頃から漏れていたか」と聞かれましたが、正直なところ分かりませんでした。シンク下はあまり開けない場所だったので、もしかしたら数週間前から徐々に漏れていた可能性もある、と言われました。棚板の木材が多少変色していたのが、その証拠だったようです。
作業の内容と時間、費用
作業内容は以下の通りです。
- 排水トラップと排水ホース接続部のパッキン交換
- 接続部の締め直しと固定確認
- 作業後の水漏れ確認(実際に水を流して目視チェック)
作業時間はおよそ40分でした。費用は出張費3,000円、作業費6,000円、部品代(パッキン代)3,000円の合計12,000円(税込)でした。見積もりの段階で提示された金額と最終的な請求額は一致していました。
作業後、業者の方が実際に水を流して接続部を確認してくれて、漏れがないことを自分でも一緒に目視確認しました。
費用の扱いについて:管理会社との確認
作業後に業者から領収書と作業報告書をもらい、管理会社に提出しました。今回のケースでは、パッキンの劣化は経年による設備の消耗に当たるとして、費用は管理会社側が負担するという結論になりました。ただし、これは物件の契約内容や管理会社の判断によって変わるため、自分のケースが一般的とは言えません。
賃貸物件で水漏れが起きた場合、費用の扱いについては必ず事前に管理会社に相談・確認することをおすすめします。勝手に業者を手配してしまうと、費用負担について後からトラブルになることがあります。
※本記事は、提携業者からご提供いただいたエピソードをもとに、個人が特定できないよう当サイト独自に脚色を加えています。
類似のケースであっても、状況や地域に応じて対処方法や金額が異なる場合があります。